EGOISTのplanets
ギルティクラウンというアニメを切り取って、作られたPVにEGOISTの「planets」という曲が使われていた。
高一の頃、繰り返しそのPVを観た。
EGOISTは中二、三くらいの頃に観ていたPSYCHO-PASSというアニメのEDを担当していたことがきっかけで知った。
EGOISTはギルティクラウンの作中で出てくるアーティストグループ。ヒロインの女の子、楪(ゆずりは)いのりちゃんがボーカルという設定。
その歌声はオーディションによってchellyさんに決まった。
ギルティクラウンが完結した後もEGOISTはいのりちゃんが歌っているコンセプトを崩していない。
CDジャケットは必ずいのりちゃん(もはやchellyさん)で、chellyさんは顔出しもしていない。ライブも初音ミクさん仕様って感じで立体的ないのりちゃんがおそらくchellyさんと動きと声を合体させて行われたりしている。
EGOISTはsupercellのryoさんがプロデュースしている。
ryoさんといえば「君の知らない物語」の作詞作曲で有名だが、それがのったToday Is A Beautiful Dayというアルバムは人生で二番目に買ったCDだった。(一番最初はカゲロウプロジェクトのCDとブルーレイがセットになっている豪華なやつだった。ブルーレイを私の家では観られないと知ったのは、買った後だった。)
話を戻して、PVに使われた「planets」は途中でフェードアウトしていた。だからその曲をフルで聴いてみたいって、そう強く思った。
EGOISTが好き、ryoさんが好き、PVの出来がハイレベル、それだけじゃなくて、そうじゃなくて、もっと曲に運命的な好みを感じた。
何かの信号のような音波の羅列のような始まりは、まるで私にだけ向けられた合図のようだった。
静かの海に一人
拾った貝殻耳にあてた
じっと耳をすませばほら
聞こえてくる君のメッセージ
言えなかった想いを
砂に書いては 波がさらってゆく
Hello Hello ここにいるよ
この物語の始まりの場所で
約束だけが繰り返しても
あなたの記憶に私はずっと生きてる
という一番の歌詞。
歌詞が綺麗だと感じた。
素直で柔らかい歌詞にryoさんの感性が研ぎ澄まされていて、静か「の」海、それだけで私には最後まで聴く価値があった。
ここにいるよ、という言葉が、今になってこんなに胸の奥を突いてくるなんて思ってもみなかった。